シャドーボックスは3Dアートとも呼ばれ、中世のヨーロッパの貴婦人の間で親しまれていたデコパージュが発祥と言われ、その後移民とともにアメリカに持ち込まれ、現在のようなシャドーボックスの手法になったようです。数枚の同じプリント(紙)を切り抜き、切り抜いた紙に丸みをつけながら、特別な糊で立体的に貼り合わせていきます。最後にスプレーをかけます。出来上がった作品は、まるで陶器のような光沢のあるものに仕上がります。今回はシャドーボックスをしている人ならひとつは作ってみたいという、最もポピュラーな作家『アントンペック』ばかりを展示してみました。同じプリントでも額によって幾分雰囲気が変わります。また、作り手によって微妙な違いがあるのをお楽しみ頂けたらと思います。 安平次 治子